2018.10.31

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林業 x IT ハッカソン2018 第二部:ハッカソン ~丸太は持ったな!!~

こんにちは、札幌ブランチの小野です。

前回に引き続き、今回は札幌ブランチの小野、松江、川谷、木ノ井の4人で『HPH2018 林業 × ITハッカソン 第二部 ハッカソン』というイベントに参加してきました!

おさらいです。

HPHとは

HPHとは、北海道第一次産業ハッカソン(Hokkaido Primary of industory Hackathon)の略で、北海道の第一次産業を舞台にしたハッカソンの企画です。 参加者の知識やアイデア、技術力をフル活用し、短期間で第一次産業の発展に貢献するプロトタイプの作成を行うイベントです。

今年は 『若者のモチベーションを上げるにはどうしたらよいか』 をテーマに、

  • 津別町でのアイデアソン
  • 札幌でのハッカソン

の2部構成で開催されます。

津別町はこのあたりにあります。

今回のハッカソンは、前回のアイデアソンで集まったアイデアをITの力を使って形にしていきます。

いざハッカソン会場へ!

今回の会場は、札幌市白石区東札幌にある札幌市産業振興センターです。
会場に着いたはいいものの、部屋いっぱいある。。どこの部屋だろう?ヤバイ間に合わないかも状態になりました。。
泣きそうになりながら見つけた部屋に入るとそこには札幌ブランチのメンバーがいました。

ハッカソンの流れ

今回のハッカソンでは
1日目:インプットワーク → チーム決め → アイデアを詰める → 制作 → 懇親会
2日目:制作 → 発表
の順に進みます。

ハッカソン開始!!

ハッカソンが始まりました。
まずは前回と同じく同じテーブル内の人と自己紹介。
紙に名前 → 参加した理由 → 何でこのイベントを知ったか → 今日の目標
の順に書いて自己紹介していきます。
ちなみに小野は参加した理由に、
今回は木ノ井部長も参加していたので、部長命令(パワハラ)と書いてやりました!(冗談で書きました。ホントは自分がやりたくて来てます。木ノ井部長に言わされてないです。。)

インプットワーク

前回のアイデアソンで、林業関係者から話を聞き、皆で出し合った感想・意見をまとめた表を見ながら、前回の参加者は振り返りをし、参加しなかった人は、林業がどんな問題を抱えているかを認識してもらいました。

チーム決め

前回出たテーマでも新しいテーマでもいいのですが、どのテーマを形にしたいかでチームを分けました。
小野は木を使って何かを作ったりする、あの番組を作る「THE木椀DASH」というアイデアをやりたかったのですが、前回あれだけアイデア出しをしたので小野、川谷くん、松江さんは「林業技術サイト木ータ」に参加しました!(木ノ井さんは別チームへ行きました。)
ここで今回は賞があり入賞すると表彰されるという発表がありました。頑張りたいですね。私たちは、アイデアのもとになった参考サイトの運営会社へのリスペクトを込めて、「デクリメント」という名前のチームを結成しました。

ブレインストーミング

チームごとに集まり、テーマを形にするために、前回のアイデアソンで得られた沢山のアイデアをインプットし、そこからさらにアイデアを出し合っていきました。
ブレインストーミングということで、「質より量」「アイデアを否定しない」「細かいことは後で考える」といったことを意識してとにかく案を出していきます。
特に大事なのが、誰かが出したアイデアをまず褒めること。合言葉は「それいいね!」です。なにがいいのかよく分からなくても「それいいね!」
だんだん「それいいね!」と言えば勝ち、みたいなテンションになったところで、次の作業に移りました。

「As is」「To be」

テーマに関して、「As is = 現状どうなっているか」と「To be = 将来的にどうしたいか」を洗い出していきます。
「情報共有があまりされていない」、「業界内での横のつながりが薄い」などの現状に対し、
「情報共有が盛んに行われるツールを」、「林業界のFacebookを目指す」といったような将来的な理想を考え、「As is」から「To be」へ繋げるためには何を作ればいいか、といったことを煮詰めていきました。
「林業技術サイト木ータ」の場合は作るものはおおよそ決まっていたため、どんな機能や特徴を盛り込むかということろに重きを置きました。

アイデア詰め

情報共有が盛んに行われるツールを大前提として進めていきます。

  • ベースとして記事の投稿機能や、ユーザー登録機能、記事の検索機能、記事のタグ付けなどの機能を作る
  • 収益性があるかが審査基準だったので、「シュワちゃん」と「彼●島」の夢のコラボが実現した架空の会社「マッスルフォレスト」のクソコラバナーを作る (気になる方は「コマンドー 丸太」「丸太は持ったな!!」を画像検索してください)
  • ウェブサイトだとちょっと敷居が高いので、いっその事アプリにしてしまおう。
  • 「kiita」だとちょっとパクリすぎなので、「●ta」と伏せ字にして「maruta」に。

などのアイデアがまとまり、林業技術情報アプリの制作へと進みました。

制作開始!だがトラブルが。。

いよいよ制作開始です!小野の本領発揮ですね!
ハッカソンは時間がないイメージでしたので、スピーディーに構築できる環境を用意するところからスタートしました。
今回は、このような環境を川谷くんと松江さんに作成してもらいました。

  • Nuxt.jsを利用して、ファイル構成から、ルーティングやデータストアなどを自動で設定
  • Nuxt.jsのgenerateコマンドを使ってSPAを静的サイトで公開できるファイルを生成する
  • NetlifyとGitHubを連携し、ソースをリポジトリにpushすると、自動でgenerateを実行して公開する
  • バックエンドはfirebase想定(今回は使っていません)

GitHubで共有し、小野がインストールしてさあ始めるか!と思ったら、「あれ?エラーでる。。」
川谷くんにエラー出るんだけどと言うと、 「小野さんのPCポンコツなんじゃないですか?僕のはエラーも出ないしサクサク動きますよ!使えねーな!もう僕と松江さんが作成するのでお菓子でも食べててください!」
と冷たくされ、落ち込んでいましたが、そうゆうわけにもいかず。。
なにかしないとと思いできることを発見しました!

ウッドバーニング!!

津別町提供の木と触れ合えるウッドバーニング!!これです!小野の実力を発揮するにはこれしかない!!(ハッカソンの制作物とかに使うものではありません。)
きれいに切ってある丸太にヤスリをかけツルツルにして、先が熱くなるペンで木に、文字や絵を書けます。
フォークのロゴと我々がつくる「maruta」のロゴをウッドバーニングで作りました。最初はめっちゃ時間かかるし難しかったのですが、慣れてくるとスムーズにできるようになり、楽しい!ウッドバーニング職人に転職しようかな?と思うぐらい楽しかったです!
夢中でやっていると、日が暮れてきました。。

1日目後半

ウッドバーニングでロゴを制作している間に、我々のチームでは作業が進んでいました。
席に戻って
小野:「全然作業に入れなくてごめんなさい。。もうエラー出ないし作業できるよ」
松江さん:「大丈夫ですよ。はなから小野さんは戦力に入れてないので想定内です。」
小野:「そうかー。なんかできることありますか?もうそろそろ今日の作業時間終わっちゃうんだけどねー」
松江さん:「このパーツ作っといてください。明日まで!」
小野:「明日まで?この後懇親会だし、疲れたよね?」
松江さん:「懇親会終わった後、家でやってください。明日までに作らないとしばくぞ!」
小野:「はい。。」
松江さんに鬼のようなことを言われ、いったんここで作業は終了で(小野はガチでなにもしてないです。)懇親会の会場に向かいました。

懇親会~ピンクシャワシャワパーティー~

会場はつぼ八です!つぼ八といえばピンクシャワシャワです!飲み放題にどんなメニューがあろうとも、小野はピンクシャワシャワしか飲みません!(ピンクシャワシャワが気になる方はつぼ八へGO!)
楽しく飲んでいたところ、ビールをジョッキで飲む男、北原さんが席にやってきました。北原さんにこのイベントを始めたきっかけや、どのようなイベントにしていきたいなど、とても熱い話を聞けました。それなのに。。
北原さん:「小野さん、そういえばあなたのチームの進捗どうですか?」
小野:「はい?」
北原さん:「進捗だよ進捗!ちゃんと明日形になるのか?今日なにも作業してなかったのは見ててわかってんだよ!間に合わなかったら承知しねーぞ!!」
小野:「はい。。明日は頑張ります。。」
プライベートな場で進捗を聞くとは。。恐ろしい。。いろいろバレてるし。。
そんなこんなでお開きになり、そのあと家に帰り、必死に松江さんに指示されたパーツを作成しました。

2日目

2日目になってしまいました。。
ですが今日は挽回のチャンスです。開発チームと資料チームに分かれ、それぞれ作成していきます。
木ノ井さんが暇なのか、産業スパイ並みにちょっかいを出してきました。
木ノ井さん:「小野くん、ウッドバーニングやりたいなー」
小野:「じゃあ別のチームだけどこれ作ってください」(チームのアプリロゴ作成を依頼)
木ノ井さん:「やりかたわからないなー、教えて」
小野:「邪魔しないでください!さっさとロゴ作ってくださいよ!」
その後、木ノ井さんはムキになりちゃんとロゴを作ってくれました。
私たちのチームの作品も結構形になってきていたので一安心でした。

発表

2日間で作った作品を発表していきます。
私たちチーム「デクリメント」は、前回に引き続き川谷くんが発表しました。

  • 私達はMaruta(まるーた)を作成しました。
  • Marutaとは? → 林業人のお悩み解決SNSです
  • ターゲット層は「若者」なのですが、でもMarutaはお年寄りでも使える、操作簡単、老眼でもOKなものを目指してます。
  • 林業界では集まって意見を言う場がないという意見をよく聞きました。そこでMarutaが情報交換の場を提供します。技術・手仕事、言語化されていない、うまく引き継がれないなどもMarutaで技術・ノウハウの共有が可能です。
  • 使ったシステム的には、バックエンドがfirebase(想定)、フロントエンドはNuxt.js、ホスティングはNetlifyを利用しました。

発表が終わり、質疑応答では公開後最初の記事を増やすために、コインなどの何か特典になるものを付与してはどうかとの意見をいただきました。

表彰

表彰が始まりました。
技術賞は「VRハーベスタ」で、VRを使い、ハーベスタという機械を操作するゲームを作成してました。ハーベスタという機械は、操作が難しく危険も伴うため実際には敷居が高いらしいので、VRで手軽に操縦方法を学べるというアイデア形にしたものでした。2日間でこんなにできるのかと驚きました。

津別賞は、「でてこい林業」で、津別のゆるキャラ「ならひげくん」を使ったのが受賞ポイントだったみたいです。賞品のウッドキャンドルがとてもほしかったです。。(悔しい。。)林業のフリーランス化を目指し職人のスキルを可視化するものを作成しました。

優秀賞は、木ノ井さんが所属していた「(株)マック企画」で、林業従業者と消費者をつなげることを目指して、ウッドバーニングでQRコードを木に焼き付け、双方向での情報をアップロードする仕組みを作成しました。
木ノ井さんが、大喜びでした。

そして最優秀賞は、なんと私たちのチームでした!!
いろいろ賞品をいただきました。その中に目録があり、なんと「No Mapsの登壇権利」と「第4回全国木のまちサミット2018inつべつでの作品の展示」をいただきました!
最後に全員で円を組み、感想を一人一人言って解散となりました。

今回でハッカソンの記事は最後になってしまうのですが、BBQ行きたくない?から始まったこの企画が無事終わってよかったです。読んでいただきありがとうございました! (会話の部分の暴言や態度などはかなり脚色しています。フィクションだと思っていただいて結構です。)

あとがき

小野の感想

今回は、移動は楽だしやっとアイデアを形にできるので、楽しみにしていたのですが、PC環境がポンコツで使い物にならず初日はウッドバーニングしかしてなくてほんとチームの皆さん申し訳ございません。。ハッカソンに参加するのが初めてなのであまり自信はなかったのですが、まさか最優秀賞に選ばれるとは思っておらず、めっちゃ嬉しかったです!
作成した作品もまだまだ途中のものなので、いつか仕上げて行きたいなと思います。
ピンクシャワシャワ美味しかったです!

川谷の感想

初めて参加したハッカソンで一番感じたのは「時間がない!」ということでした。ゼロから作業をスタートするため、簡単な設計や環境構築から始め、実際にコーディングできる時間は意外と少なかったです。
なので今回はとにかく「早く形にできる」ところに重点を置いてフレームワークを選び、ある程度形になるところまでもっていくことができました。
PCがポンコツだったため処理に時間がかかってしまうことも多く、時間制限がある場面では、ある程度高いスペックがあったほうが気持ちに余裕ができるなと思いました。新しいPCが欲しい…
普段の業務で存在する諸々のしがらみを気にせず、自由にものづくりが(しかもチームで)できるハッカソンはやはり楽しいものだと感じました。また参加機会があれば、ぜひ飛び込んでみたいと思います。
いつもはあまり触れない様々な技術を見たり触れたりすることができ、大変学びの多かった2日間でした。

松江の感想

実機で見せれるように意識したので、今回GitHub + Netlifyで見せる構成を選択しましたが、これがまあ爆速で心強かったです。迷う前に使ってしまおうと思っていたのですが、結果的にこの組み合わせで正解でした。時間が少ない中であれやこれやしなければならないので、なるべく小回りのきく環境を選ぶ必要があるんだなぁと学べました。
今回組んだチームは林業関係者2人、エンジニア3人のチームでした。主なプレゼン部分は林業の方にお願いしたので、僕たちエンジニアはとにかく物を見せるのが仕事です。
仕事とはいえもちろん業務ではないので、随分遊べましたし、何よりその場の勢いで決まっていくのが心地よかったです。業務はその場の勢いで決められるとすごく困るのですが、自分たちで勢いで決めていくのは楽しい。随分わがままですが、いい経験でした。

木ノ井の感想

前回のアイデアソンは参加できず、今回のハッカソンからの参加となりました。ハッカソンに参加すること自体が初めての経験でしたが、思っていた以上に時間がなく、大変でした。
特に環境構築に時間が掛かってしまいました。それ以外でやっていることは普段となんら変わらない内容だったのですけどね。。 次回ハッカソンに参加する機会があれば、全然別のことをやってみたいです。

著者:小野、松江、川谷、木ノ井
写真:小野、松江、川谷、木ノ井
スペシャルサンクス:HPH2018主催者、参加者の皆様

引用元:HPH | 北海道第一次産業ハッカソン

この記事を書いた人 :
小野

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